バスケットの最高峰。アメリカNBA。
その中でも伝説と言われたコービーブライアントと言う選手をご存知でしょうか?
名門ロサンゼルスレイカーズの栄光の24番
ゲームの命運を分けるシュートを決め、常にチームの絶対的エースとして君臨してきた名選手です。
しかし、彼は狙ったゴールをただ才能だけで成し遂げた訳ではありません。
どんなに成功しても練習を忘れない、向上心に満ち溢れた努力の人としても有名でした。
今回はその彼が、キャリアでアキレス腱断裂という大きな挫折にいかに立ち向かったかをご紹介します。
努力の継続を難しく思ったり、とても自分なんかには出来ないんだと感じた人は是非とも読んでみて下さい。
選手生命の危機
コービー・ブライアント34歳。今やベテランとなりチームや若手の模範として、そして名実共にNBAの代表でした。
しかし、その肉体は長年の酷使に静かに悲鳴を上げていました。
チームはシーズンに向けて大型補強を行い、コービーを助けようとしましたが全て失敗。
結果としてコービーは孤軍奮闘で戦っていました。
そして、何とかたどり着いたプレイオフ。
チームは今シーズンのクライマックスを迎えようとしていました。
しかし、そんな彼を悲劇が襲います。
2013年4月。試合の終盤で相手選手のファウルを受けた彼は、左アキレス腱の断裂という大怪我を負ってしまったのです。
毅然にもアキレス腱の切れた足のまま、フリースローに向かい、いつものようにシュートを決めた彼。
信じられない光景ですが、それはもちろん彼が超人である証明ではありませんでした。
それは一年もの離脱を余儀なくされるアキレス腱の断裂という故障。文字通り選手生命をも脅かす大怪我だったからです。
Don’t be a baby
大怪我から復帰する為には、根気強いリハビリと長い時間が必要です。
スーパースターのコービーとて例外ではありません。
たゆまない練習を何日も何年も続けて手に入れた肉体は、今や歩くことすらままなりません。
「自分自身に怒り、悲しみ、落ち込みつづけた」
彼はこの時の事をこう振り返っています。
どうしてこんな事に、、と言う答えの無い自問自答が脳内をぐるぐると回り続けました。
落ち込んで落ち込んで、そしてコービーは気持ちを切り替える段階へと自らをコントロールしました。
「よし!落ち込むのはもういい。これは過程なんだ。次に何が出来る?どうやって管理しよう?」
彼は彼の身に起きた事をそのまま全てを受け止めて、そこから何をすべきかを考えたのです。
「赤ちゃんでいるのはもうやめだ」
復帰までに必要な事を色んなセクションに分けて、その1つづつに集中して一歩ずつ前に進む。
歩く事、休む事、その小さなステップの全てが彼にとっては挑戦であり、そのチャレンジに集中するのが彼の哲学でした。
チャレンジし続ける。それこそが他のプレイヤーとコービーを分けたメンタリティーそのものでした。
一歩づつ前へ
「誰でも一歩づつ前に進む事が出来る」
まずは今出来る一歩をひとつづつ挑戦する。
それは何か大きな事である必要はないのです。むしろ小さくていい。
コービーは続けて言います。
「エベレストに登ろうと決意する。そして麓で頂上を見上げると、こんなに高いのか?こんな事無理なんじゃないか、、、?そんな思いが胸をよぎるだろう。 「それでもゴールを目指して、一歩ずつ、一歩ずつ登っていく。そうしたらいつの間にか頂上に着いているんだ」
周りの人や、批評家の様な顔をした友人達が「そんな事出来やしない」と言うかもしれません。
確かにそうかも知れない。でもそうじゃないかも知れない。
答えは誰にもわからない。だからこそコービー・ブライアントは日々挑戦し続けるのです。
マンバメンタリティ
コービーのメンタリティとは
最高の自分を目指す。
という事。
その為に必要なのは毎日積み重ね続けることだとコービーは私たちに語ります。
それは目の前の小さなステップを一歩、一歩と前に進める事。
その小さな、しかし何千という積み重ねが、やがてエベレストの頂上へと導いてくれる。
NBAのスーパースターという栄光についつい私達とは違う人間なんだ。そう思ってしまいます。
けれども少しその生き方を覗いてみると、決して生まれながらだけのスターでは無いことがわかります。
毎日の一歩ずつの積み重ね。
チャレンジする事は誰にも等しく可能なのです。
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