[プリズナートレーニング]キャリステニクスとは何?その効果。

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プリズナートレーニングという本を見たことあるでしょうか?表紙に書かれている某マンガの人気キャラのインパクトも相まって印象深いはず。

「自重トレーニングの強化版」というイメージを持たれている方も多いでしょうか?

実際は、この本の中ではよりストイックな世界観が紹介されています。

今回はその本で紹介されているキャリステニクスについてご説明して行きます。

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キャリステニクスとは?

  • 古代ギリシャの戦士から続く筋トレの思想
  • ジムでの現代的トレーニングとは違う考えを持つ
  • 強靭で機能的な体を作り上げる事ができる

キャリステニクスの語源は古代ギリシャ語のkalos(美しい)sthenos(強さ)

キャリステニクスは古代から伝わる自重トレーニングで、古代彫刻のダビデ像の様な強く美しい体を手に入れるトレーニングです。

キャリステニクスの歴史

本の著者によると最も古いキャリステニクスは古代ギリシャに遡り、スパルタの兵士などが良い例になるそう。確かに戦場で生き残るためのトレーニングですから強そうですよね。

その後古代ローマを経て近代へと時間が経つに連れて筋トレの主流に変化が訪れます。

どうやって筋肉を大きくするか?現代でのジムトレーニングはほとんどこの事にポイントを置くようになりました。

筆者によると正統のキャリステニクスはほぼ絶滅の状態に追い込まれ、唯一生き残ったのは監獄の中だけだったそうです。

なぜなら監獄の中では見栄えのする筋肉には意味がなく、強く使える筋肉だけが求められたからです。

ジムでのトレーニングとの違い

キャリステニクスvsジムトレーニング
キャリステニクスジムトレーニング
理論重い負荷の下で自分の体を動かす自分の体を固定し重いものを動かす
筋肉のつく早さ時間がかかる比較的早くつく
身体機能の向上向上しやすい。全体のバランスをキープしやすい。向上には別のトレーニングが必要。全体のバランスは別視点でコントロールする必要がある
怪我のリスクとても低い。関節や腱も時間をかけて鍛える慣れるにつれてリスクが上がる。関節が成長に追いつかないケースが多い

キャリステニクスではどうやって筋肉を大きくするかではなく、どうやって負荷のかかった自分の体を動かすかという点を重要視します。一方現代的筋肥大トレーニングでは、筋肉を大きくするために体を固定しターゲットの筋肉に刺激を与えることを目的にします。

そのためジムトレーニングでは得られないメリットがいくつか発生します。

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キャリステニクスのメリット

ここからはキャリステニクスのメリットを紹介して行きます。つまり自重トレーニングのメリットと言い換えることもできます。

器具がほとんど不要

✅キャリステニクスはコスパがとてもいい!

キャリステニクスでは器具とスペースをほとんど必要としません。なぜなら自分の重さを使うのでマシンもバーベルも必要ないから。

場所だって畳一畳分で充分です。著者の言葉を借りるなら「男女ともに自分の体をジムにすればいい!」

もし必要とすれば鉄棒などのぶら下がる場所や初心者用の椅子だけ。つまり公園や家にあるものでOK。なのでジムに払うお金が一切発生しません。

キャリステニクスではトレーニングの初期投資がゼロ。ただでスタートできます。

実用的な運動能力

✅トレーニングと身体機能向上が一致しやすい

キャリステニクスは身体の機能トレーニングです。大きなものを持ち上げるのではなく、いかに自分の体をコントロールできるかが目的です。

この実用的な運動能力こそが、囚人たちに熱狂的に支持された理由なのです。見掛け倒しの筋肉では監獄内のトラブルは避けられない!

私たちの生活ではこんな状況は全くないですが、実はここかなり重要なポイントです。

マシンやフリーウエイトで重いものを持ち上げられたからといって、足が速くなる訳でもスポーツが突然上手になる訳でもありません。筋肉を大きくするトレーニングと動作が上手くするトレーニングは別物だからです。

【武井壮】意味ない筋トレしてない?【自重/トレーニング/やり方】

キャリステニクスは自分の体を自由に動かせるかというトレーニングです。そのため自分の体をいかに動かせるかコントロールできるかを重視するので、上級者になればなるほど動物のような強さとしなやかさを手に入れることが出来ます。

スピード&実戦版のキャリステニクスの解説ならこの本です!!↓

筋力を最大化する

筋肉が大きい=筋力が多いとは必ずしも言えません。キャリステニクスでは筋力を強くする事が出来ます。

なぜかと言うと、自重トレーニングでは多くの筋肉・関節・神経を動員して体を動かすからです。

例えばアームカールでは肘を固定して動作することで上腕二頭筋メインターゲットに鍛えます。

筋肥大目的の場合、この動作に使う筋肉は出来る限り上腕二頭筋だけになるようにコントロールする事が求められます。

しかしキャリステニクスでは懸垂のように、体を動かしながら鍛えるので、必然的に上腕だけでなく肩周りや背中、腹筋などの筋肉を総動員して動かします。

そのため、単に肘を曲げる動作ですが、動きに対しての筋力はキャリステニクスの方が発揮されるという訳です。 

関節の強化

キャリステニクスでは関節を強化されます。

重い重量を以下にあげるかにこだわるボディビル的なトレーニングではしばしば関節痛は付き纏う悩みです。

なぜならピンポイントで肥大していく筋肉の成長スピードと、関節周りの強化スピードが一致しないからです。

キャリステニクスでは多くの関節を動員して、一つの筋肉に頼らないトレーニング法です。

また長い期間の計画でトレーニングをするので時間をかけて関節が強化されて行きます。

中でも関節のグリップに特化したキャリステニクスの本がこれ!気になるかたはチェックしてみてくださいね。↓

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まとめ

マシンなどの近代トレーニングかキャリステニクスを選ぶかは、どんな体を手に入れたいかによると思います。

いわゆるボディビル的なパンパンに膨れ上がった逞しい筋肉は、キャリステニクス的トレーニングでは手に入れるのは難しいでしょう。

そしてキャリステニクスは成果が出るまでに多大な時間を必要とするデメリットもあります。

もし手軽にボディメイクしたいのであれば、キャリステニクスはあまり向いていないかも知れません。

ですが彫刻のような体が欲しくて、かつ機能的な体を手に入れたいなら間違いなくキャリステニクス一択です。時間をかけて作り上げていく価値はあると思います。(実際、ジムトレーニングも最終的には時間をかけて作り上げて行きますが)

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